聴覚障害者に配慮したパトカー導入 蛍の光のように緩やかに点滅 茨城県警

聴覚障害者に配慮したパトカー導入 蛍の光のように緩やかに点滅 茨城県警
タイトル聴覚障害者に配慮したパトカー導入 蛍の光のように緩やかに点滅 茨城県警
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=RsIHlfXD82s
公開日2025-02-04 21:59:15
再生時間01:25

聴覚障害者がパトカーの緊急走行とパトロールを判別しやすくするため、県警は光り方を変えられる赤色灯を搭載したパトカーを導入する。今月から小型パトカー7台を水戸、つくば、土浦の3署に配備していて、順次拡大していく。従来は発光パターンが1種類しかなく、車を運転中の聴覚障害者が路肩に寄せてパトロール中のパトカーに道を譲ろうとするケースがあったという。4日、水戸市笠原町の県警本部前で報道各社に公開した。

新たな赤色灯は、緊急走行中は従来通り0・5秒周期でライトが激しく点滅するのに対し、パトロール時は2秒周期で蛍の光のように緩やかに点滅する。全日本ろうあ連盟が警察庁に導入を要望し、昨年9月から順次、各都道府県警に配分されている。

県警は今後、約400台あるパトカーの更新に合わせて新型赤色灯を増やしていく。また、3月末までに事故処理車2台の配備も決まっている。

県警は周知を進めるため、手話で新型赤色灯について説明する動画をユーチューブで公開しているほか、県聴覚障害者協会の協力でチラシを配布する。県警装備施設課の諸沢直矢課長補佐は「聴覚障害者を含めた県民の安全に資する取り組みをしていきたい」と話した。

同協会のある理事は後方からパトカーが近づいた際、前にいる車をまねて停車するなどしているが、「前に車がいない場合は対応に困る」と説明する。

他の理事も「停車したが緊急走行中でなく、後方から追い抜きざまに(車内を)のぞかれて恥ずかしかった」「パトカーが来るとどうすればいいか分からず、ドキドキした」などの苦い経験があると明かした。白バイは身振りを使って運転者に指示を出すため、分かりやすいという。

同協会の吉沢馨会長は、取り組みを「ありがたい」としつつ、映像で見る限りはまだ判別しにくいとし、「もっと差を付けてくれた方が分かりやすい。今後、聴覚障害者の意見を取り入れて改善してもらえれば」と求めた。

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