警察官の制止振り切り逃走　暴走車に“帰宅ラッシュ”騒然

追跡するパトカーから車が逃走する、緊迫の現場を捉えた映像。

画面左側から白い車が現れた直後、今度は画面右側から、パトカーがサイレンを鳴らしながら現れた。

白い車はこのあと、複数の車に次々と衝突しながら逃走。

その逃走の瞬間を、別のカメラが捉えていた。

緊迫の逃走劇が撮影されたのは、4日午後6時過ぎ。
東京・練馬区にある、都営地下鉄大江戸線・光が丘駅前の道路。

次々と衝突を繰り返した車は、警察の制止を振り切り、道路を逃走していった。

追跡の始まりは、パトカーが、練馬区内で信号待ちをしていた不審な車を発見したことだった。

警察官がパトカーから降りて止まるように呼びかけたところ、これを無視して、車は逃走を始めたのだ。

その後の様子を捉えた映像では、白い車が、周りの車より明らかに速いスピードで無謀な車線変更をしながら走行。

パトカーは慎重に車線を変更しつつあとを追い、信号付近で追いつくと、警察官1人が白い車のもとへ。

すると、白い車は周囲の車に車体をぶつけながら前後に切り返すと、再び前に進んだ。

別の場所から捉えた映像を見ると、白い車は青信号にもかかわらず、なぜかゆっくりと前進。

実はこの時、警察官が運転席側のドアにしがみついて、逃走を止めようと試みていたのだ。

警察官「おい、止めろ! おい! 止まれって言ってるだろ!」

よく見ると、白い車のボンネットはゆがみ、隙間が空いていた。

映像の撮影者は、当時の状況を「最初、けたたましいサイレンの音がなっていて、車がクラッシュするような音が聞こえた。バーンとか、ガンって音の方が近いかな。3回くらいぶつかっていたので、逃げるためにぶつかって、たぶんどかすような感じだったと思う」と話した。

白い車は、しがみつく警察官を振り切って逃走。
振り切られた警察官もすぐにパトカーに乗り込み、あとを追っていった。

先ほどの映像から数十分後の現場を捉えた映像。
ぶつけられた白の軽ワゴン車は助手席側のフロント部分が大きくへこみ、シルバーのワゴン車は後ろの大部分がへこんでいた。

問題の白い車は、パトカーを含む車5台にぶつかり逃走。
パトカーは3kmほど追跡したという。

警視庁によると、警察官1人と、ぶつけられた車に乗っていた男女2人が軽いけが。

警視庁は、逃げた車の行方を追っている。

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