ニセ『覆面パトカー』衝突の瞬間 赤色灯・サイレンに加え「交差点に侵入します」アナウンスも 法律の専門家は「罪に問われる可能性」

ニセ『覆面パトカー』衝突の瞬間 赤色灯・サイレンに加え「交差点に侵入します」アナウンスも 法律の専門家は「罪に問われる可能性」
タイトルニセ『覆面パトカー』衝突の瞬間 赤色灯・サイレンに加え「交差点に侵入します」アナウンスも 法律の専門家は「罪に問われる可能性」
URLhttps://www.youtube.com/watch?v=RokXe-xVj7M
公開日2024-05-10 17:24:48
再生時間02:01

信号無視で交差点に進入して事故を起こし、4人にケガをさせたとして7日、会社員の男2人が危険運転傷害の疑いで逮捕された事件。

男らの乗っていた車は「覆面パトカー」を装っていたということです。

法律の専門家は、警察車両を装った場合、罪に問われる可能性があると話します。

赤色灯にサイレン赤信号の交差点に

RKB本田奈也花アナウンサー「福岡市天神の渡辺通4丁目の交差点です。容疑者の車は渡辺通りを北上してきました。この時信号は赤だったんですが、容疑者の車は交差点を侵入してきたということです。その時車には赤色灯さらにはサイレンをつけ「交差点に侵入します」とアナウンスをしていました。そして、警固公園側から来たタクシーと衝突したということです。」

危険運転傷害の疑いで逮捕されたのは、長崎市西町に住む会社員本村陸容疑者(24)と北九州市八幡西区に住む会社員・仰木康汰容疑者(25)です。
本村容疑者ら2人は今年2月17日午前1時半ごろ、覆面パトカーの緊急走行を装って、福岡市天神の交差点の赤信号を無視した上、タクシーとの衝突事故を起こし、運転手と客あわせて4人にけがをさせた疑いが持たれています。

けがをした4人は、軽傷だということです。 

ドライブレコーダーの映像

この時の事故の様子が、タクシーのドライブレコーダーに残されていました。

「うわ」

「ヘルプネットです。事故ですか?」

「事故です」

「事故の相手は乗用車ですか?」

「パトカーだったと思います」

「パトカー?」「はい」

容疑者の車の中には赤色灯が。マイクのようなものが後付けされた機械に接続されています。

取り調べに対し、本村容疑者ら2人は、「警察の職務質問が見たくて、パトカーを追いかけていた」などと話しているということですが、警察は、2人の認否について明らかにしていません。 

警察車両を装うこと罪に問われる可能性は?

危険運転傷害の疑いで逮捕された2人の男。警察車両を装ったことは罪に問われないのか弁護士に話を聞きました。

弁護士法人・響 徳原聖雨弁護士「『道路運送車両の保安基準』と『道路交通法』で罪に問われる可能性があります。赤色灯をつけること自体が一般車両では認められていないので、道路運送車両の保安基準に反しています。また、赤色灯、サイレン、マイクをつけていることで整備不良などで道路交通法違反に問われる可能性もあります。今回の容疑に含まれていないのは、赤信号と分かった上で交差点に侵入して事故を起こして相手にけがをさせたので、一番わかりやすい危険運転傷害が適用された。今後、捜査が進み道路交通法違反などが加わる可能性もあると思います。」

警察官を装ったら?

また、精巧な警察官のコスチュームで外出した場合や、マッチングアプリなどで職業を警察官と偽った場合など、警察官を装うと罪に問われるのでしょうか?

弁護士法人・響 徳原聖雨弁護士「結論から言うと罪になります。軽犯罪法という法律があるが、その中で法律上認められている制服を、市民に判断しづらい形で着用して外出する、法律で認められている資格を偽るなど法律違反にはなります。ただし、罪としては軽い方になるので、警察が罰するかどうかは微妙です。」

ハロウィンで警察官のコスプレをするケースはどうなる?

弁護士法人・響 徳原聖雨弁護士「コスチュームにもよります。外国の警察の制服を着る分には問題はありませんが、日本の警察の制服だったとしても、注意で済むのではないでしょうか」
 

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkb/1163011

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